Part3.主婦業を職場と思うことにした私が【寝室を別々にした方法】

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いい人を演じている夫と、過ごす選択をした私は、主婦業を割り切って職場だと思うようにした。
だから、夫のいない昼間は私のプライベートな時間というわけだ。

であれば、私の主婦業という時間は、夕方17時~就寝するまでの22時くらいまでと、早朝6時~夫と子供を送り出し、家事をひととおり済ませるまでの10時くらいだろうか。
あとは土日も主婦業となる、でも土日は夫はいいパパ、いい夫を演じてくれているおかげで、娘と一緒にお出かけしたりと楽しく過ごせる。

そんなふうに私は、すでに夫との関係を割り切っていた。

割り切った私にとって「問題は夜の営み」だった

ただ一つ問題がある、夜のことである。
夫とは、結婚してから、定期的に週1度ほどの頻度。これは結婚してからは変わらず。

作戦を練るEMIKO

不倫を知ってから、夫に対して正直、愛情と信頼は消え去っている私にとって、非常に耐えがたい苦痛だった。どうやって寝室を分けようかと頭を巡らせる。

そこで思いついたのは、暑がりの夫と冷え性の私を利用すること。
私の「いい夫」を演じている、夫に対する周到な作戦は、すぐに始まった。

家庭内別居をするために私が取った作戦

夫に、つらそうに私はこういった。

EMIKO
EMIKO

最近生理痛がひどいの(涙)

SHINYA
SHINYA

大丈夫?今日はお家のことはいいから休んで

夫からは、模範解答をいただき、さっそくキッチンに立つ夫。

寝るときには、寝室に湯たんぽを持ち込み、おなかを温めながら眠る。

EMIKO
EMIKO

温めると少し楽になるみたい

SHINYA
SHINYA

つらいね、マッサージしようか?

いい夫を演じている夫は、思惑通り私の体を気遣うふりをしてくれる。
そして別の日、そろそろ来るかなと踏んだ私は、先にこういう。

EMIKO
EMIKO

実はね、生理痛がつらくなったころから性交痛があってつらいの。

と伝えると予想どうり「いい夫」を熱演中の夫は、

SHINYA
SHINYA

そうだったの?ごめんね、僕は一緒にいられれば良いんだから気にしないで

と完璧な答えをくれる。そこで少し言いづらそうに、

EMIKO
EMIKO

電気毛布を使って眠りたいんだけど、あなた暑がりだから嫌よね?

SHINYA
SHINYA

キミがそれで楽になるならかまわないよ

というが、私はさらに、

EMIKO
EMIKO

実は、エアコンが少し前からつらくって、でもあなたが仕事で疲れているのに睡眠を快適にしてあげられないのは嫌だから我慢してたの。だから寝るときは、あっちの部屋で眠ろうかと思うんだけど…

SHINYA
SHINYA

気遣ってくれてありがとうね、僕は一緒に寝たいけれど、一緒の部屋だと、キミが我慢してしまうだろうから、わかったよ。

と、大成功!ちょうど、建売で買った我が家は、子ども部屋が一室、あまっていたこともあり、私は夜もプライベートな時間を手に入れることに大成功したのである。

円満「仮面夫婦」の家庭内別居がはじまった!

私はワクワクしていた。実は、撮りためていたドラマも観たいし、やりたいことは沢山ある。
夜、家のことを済ませたら、あとは一人だけのプライベートな時間だと思うと、ワクワクせずにはいられない。

サレ妻なのに、こんなに幸せな気持ちで生活できるとは思ってもみなかった。
女は、あきらめると割り切りが早いものだとつくづくおもう。

心が病んでいたあの数週間は、まだ夫に期待していた部分があったからだったのだろう。

私の抱いていた、期待とは、不倫をしていたのはただの気の迷いで、いつも一緒にいるときの夫が本物であってほしいし、私が頑張れば夫は元に戻ってくれる。

そんなことを考えていたから、つらかったのである。

でも私は気が付いてしまったのだ!夫が元に戻る?(笑)
いやいや、もともと、不倫する人格なのに、元に戻るとかない。
私が何かしたところで不倫しない、したいとも思わない夫に代わることは無い。

そんな夫の本質に気が付かずに、悩むなんてバカらしい。
これは、通り魔にあったのと同じだ!私に非はない。
こんなに完璧な夫を演じられたら、誰でも騙されることだろう。

当り前のことに気が付いたおかげで、私は自己肯定感を取り戻すことが出来たのだ。

だからサレの方に言いたい、あなたは何も悪くない。
不倫や浮気は、自己肯定感を傷つけられるが、相手がそういう人格の持ち主だったというだけだ、一つ悔やむとしたら、そんな人を選んでしまったことくらいである。

そうやって頭を切り替えたことで、サレ妻なのに、幸せな毎日が本格的に始まるのである。

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